アロマと香道は、原料や香りを鑑賞する手法、目的などが異なります。
アロマ 植物から抽出した香り成分を液体香料として主に香りを作ります。視床下部に働きかけることで自律神経のバランスが整い、リラックスできる効果があります。
香道 香木を原料として香りを作ります。香りを「聞く」と表現し、香木の香りを楽しみながら、感受性を育む芸道です。
日本では書道や茶道、華道など、芸能・技芸を日本独自のかたちで体系化した芸道があり、香道もそのひとつです。
香道では香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」と表現し、「沈香(じんこう)」などの天然香木の香りを楽しみながら、深い精神世界へといざないます。香木のひとつひとつ微妙に異なる香りを聞き分け、複雑な香りを追い求めることで感受性を育む。香り、嗅覚というものをこのような芸道にまで昇華させたのは、世界でも唯一日本だけです。