恋愛は脳の勘違い?脳科学から見る恋愛のメカニズム
恋愛の始まりは錯覚から
恋愛の始まりは錯覚から起きると言われています。
例えば、オレンジの服を着ている人と青い服を着ている人であれば、オレンジの服を着ている人の方が優しいイメージがありませんか?また、アイスコーヒーを飲んでいる人よりもホットココアを飲んでいる人の方が暖かな印象を受けませんか?
それらは単なる服や飲み物であって、その人自身の性格を表現しているものではありません。しかし、ひとめ惚れに見られるように、ぱっと捉えた情報から、その人自身の性格を推測・錯覚することで、恋愛が始まるきっかけとなることは多いのです。
恋愛は脳を活性化!脳内物質やホルモンが分泌して「恋は盲目」に
恋をすると脳が活性化して「PEA(フェニルエチルアミン)」という脳内物質が分泌されることが知られています。PEAは意欲や集中力を高める「ドーパミン」という快楽物質の濃度を上昇させる働きがあります。その結果、好きな人と一緒にいたり、好きな人のことを考えたりすると、幸せで高揚した気持ちになり、ポジティブに毎日を過ごすことができるようになるのです。
しかし、PEAの働きで増えたドーパミンは冷静さを失わせるため、普段ならしない注意や配慮に欠けた行動が見られることがあります。
恋愛の賞味期限3年は脳の麻痺が解ける期限
PEAやドーパミンはずっと分泌されるわけではありません。PEAの寿命は短ければ3ヶ月、長くて3年程度と言われています。「恋愛の賞味期限は3年」とよく言われるのはそのためです。PEAの効果が薄れてくるとともに、相手のことを冷静に見るようになります。そこで、これまでは気にならなかった嫌いなところが見えてきてしまい、関係が冷え切ってしまうことがあるのです。
女性に多い?「恋愛脳」とは?
なりたい?やめたい?「恋愛脳」とはどんなもの?
恋愛と脳の関係について調べているときに「恋愛脳」という言葉に出会ったことはありませんか。これは「恋に落ちやすい脳(の持ち主)」を指す造語です。少女漫画には恋愛をテーマとしたものが多いように、女性に多いのではないかと考えられています。
恋愛脳にはメリットもデメリットもありますので確認してみましょう。
恋愛脳のメリット
恋愛脳のメリットは出会いに積極的になれることです。そのため先ほどご紹介したPEAが分泌するチャンスが多く、ポジティブに毎日を過ごすことができます。また恋をするために自分を磨こうという意識が高いため、女性であればキレイ、男性であればカッコいいという印象を与えることができます。
恋愛脳のデメリット
自分の恋愛に夢中になりやすいため、恋愛が生活の中心となってしまいます。恋愛がうまくいかないと全て手につかなくなってしまい、仕事や勉強に支障がでる可能性があります。
また周りが見えなくなってしまい、友人に対して一方的に自分の恋愛話をしてしまうため、うんざりさせてしまうこともあります。
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